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アニメ「耳をすませば」を見ても自殺せずにすむ方法 [まんが:星の瞳のシルエット]

怒らないで下さい!『けいおん!!』に感じる違和感について〈自殺したくなるアニメ「耳をすませば」論〉より。

何とも物騒な?タイトルですが、言わば都市伝説的に語られている、劇場用アニメ「耳をすませば」を見ると「自殺したくなるのはなぜか?」というお話し。


劇場用アニメ「耳をすませば」を見たら死にたくなるって話は、一時期読んでいた2ちゃんねるのモテない男板(通称:喪男板)でそういう発言をする人を何人も見かけたことがあるのですが、まさか自殺を呼ぶ呪われたアニメという都市伝説になっているとは、思いませんでした。

当時の喪男板の発言を思い出しつつ、なぜそうなったかを解説??してみます。


アニメ「耳をすませば」は、柊あおい先生の同名漫画をアニメ化した架空の話です。
しかも、単行本一冊で打ち切りになった原作を2時間弱の映画にするためにかなりの部分を膨らませています。
原作は恋愛部分をあまり重視していない作品なのですが、映画ではかなり恋愛部分を膨らませた作品になっています。

あのアニメは柊あおい先生や宮崎駿氏、近藤喜文監督の体験談でもなんでもなく、
ファンタジーとしての思春期恋愛ものなのです。

で、ここからが本題。
劇場アニメ「耳をすませば」のコアの部分はファンタジーなのですが、
それを取り囲む背景が恐ろしくリアルなのです。
例を挙げると、
・聖跡桜ヶ丘での取材をベースにした徹底的にリアルな街並み風景
・団地暮らしの狭い雰囲気や積み上げられた本
・二段ベッドで姉と部屋を分け合うという、いかにも現実にありそうな部屋割り
・中学生が書いた現時点での自分では、しょせん大した作品が書けない、と気が付く。
・杉村の告白シーンの不器用さ

さらには途中に挟まれた夢想部分がほかの部分をリアルであるといわしめている面もあるかもしれません。

結論としては、リアルな背景に囲まれていることから、ファンタジーである恋愛部分もリアルであると勘違いしてしまい、思春期にあんな体験ができなかったことに絶望してしまうので、死にたい発言が多かったのではとおもっています。

というわけで、「耳をすませば」を見るときは、このアニメのような体験を思春期にしている奴はほとんどいない、と念じてみれば、平穏無事にみられるかと思います。

原作を読んでみるのもおすすめです。
打ち切りになった原作で中途半端になった部分が映画で補完された面がある代わりに、映画が原作の持っていた方向性からずれている部分もあり、映画を少し客観的にみられるかもしれません。


耳をすませば (集英社文庫)

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  • 作者: 柊 あおい
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/07/15
  • メディア: 文庫




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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD




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HINAKA

HINAKAです。

あとるしゃん様

わァ~ッ!お久しぶりですーぅッ!!
トラック・バックを入れていただいて、感激です!お返しという訳ではありませんが、こちらの記事もトラック・バックさせていただきます。

この件は、タイトルの通りに大人気を博したTVアニメ「けいおん!!」の、特に2期に対して感じる周囲との温度差から、記した物です。
ですので、実際には「耳をすませば」の話しは、言わばダシに過ぎなくて、「けいおん!!」に対する感じ方が本命でした。
ただ、むやみやたらとこの都市伝説が目に付いたので(某TV局の芸能ニュースで取り上げて、一躍全国区になったそうですが……)、実際にそんなことが在れば「ポケモンてんかん騒動」以上の、大問題になっていたハズです。

そして、基本的に結論は、全く仰るとおりで、敢えて超個人的見解を飛躍させていただくと、「まだ男の子は、少女マンガの読み方を知らないのかッ!?」という事に尽きます。
この原作に限らず、ほとんどの少女マンガや女性マンガは、ページを開いた瞬間に、それがフィクシュンで在ると実感できます。有り得無い人物描写や、有り得無い設定などです。ところが、このフィクション入り口であるところの、有名な「不思議に国のアリス」から「ウサギの穴」と呼ばれる、《ここより異世界(ファンタジー)》と読み手や観客に対するお約束の、「トンネル」をくぐった事に、男の子は気付かない!
(宮崎アニメの「千と千尋」で、わざわざ存在しないはずのトンネルを通って、主人公一家が異世界に入る場面を作ったのは、アリス理論が常識化している欧米市場戦略の、一環だったと言われています)

気付かないから、そのリアリティの無い設定や、人物像を何とか現実に置き換えようとして、結果「少女マンガは理解できない」ならまだしも、「少女マンガは下らない」という、ある意味自分達の想像力の欠如を、作品の表現方法に押し付けて、片付けるという気質は未だに健在なようです。
そして少年マンガ、青年マンガはその背景や人物描写に、現実感から来るデフォルメが在ればあるほど評価されます。

挙げ句の果てに、本宮ひろし氏の「俺の空・刑事編」や平松伸二氏の「ドーベルマン刑事」の刑事が、「なぜいないのだろう?」と本気で考える、昔の男の子や今の男の子がいる事は、事実のようです。
創作であるフィクションの夢と希望と、描く手法としてのリアリティと、実際の日常的現実感覚の曖昧さを、特に男の子から成年男子になる時期に、よく言われる通過儀礼として、身に付けないまま大きな子供になるケースに関しては、「それれを全て、アニメやマンガのせいにされては堪らないッ!」とは、創作に関わる人々が口を揃えるところです。

もちろん、ここまで広げると女の子の問題も入りますが、特に恋愛に関してはよく言われる、「女の子の現実主義と、男の子の理想主義」もちろん女の子だって、夢や理想はあるでしょうが、それと現実の日常性への切り替え、あるいは認識力が男の子との間に歴然と在る。

フィクションとして創作された物を、その中で没頭している時と、そうでない時の、それぞれの楽しみ方の違いを、男女を問わずに理解した上で、お互いが楽しめれば、一番良いのですが……。

お久しぶりの長広舌で、またまた失礼致しました。


by HINAKA (2010-10-25 01:27) 

まりそん

原作の骨子は「創作のススメ」という所ですからね
小説であれ絵とか漫画とか表現方法はいろいろあるけど
オリジナルで創作やってる人には琴線に触れる部分が
原作にはありますよね。でもそういうのは近藤監督とか
宮崎氏にしちゃいまさらな話なのかも。

告白の場面とかについては中学生の男の子ならいかにもやりそーな
こっぱずかしさ全開なんだけどこれ男の感性だよなぁとw
女性の作家なら多分描かないだろうと。実際原作は違うし

あと学生とか学園が舞台ってある意味究極のファンタジー
世界かもしれないです(笑)リアルで充実してなかったら
なおさら。
by まりそん (2010-10-25 07:45) 

あとるしゃん

to HINAKAさん

けいおん!!については実はいまだに見ていなかったりしますので、
ダシの方に目が行きました。


to まりそんさん

>>原作の骨子は「創作のススメ」という所ですからね
文庫版のあとがきによりますと、恋愛以外にも大切なことを
知ってほしいという狙いではじめたとか。


>>あと学生とか学園が舞台ってある意味究極のファンタジー
>>世界かもしれないです(笑)リアルで充実してなかったら
>>なおさら。

思えば、雫たちの制服が修智館学院みたいな制服だったら、「死にたい」とかいう人なんて
出なかったかも。


by あとるしゃん (2010-10-25 23:34) 

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